新人看護師に影響されてやる気を出す私

「来年の新卒採用者はレベルが高いぞ」と、悪戯っぽく笑って言う上司に対して、そんな意地悪を言わなくてもいいのではないかと思ってしまいました。私は今、大学病院に勤めていて、そこで看護師として働いています。私がこの病院にに入ったのは、今年の春のことでした。そのため、働き始めてまだ1年にも満たない下っ端の状態です。私は専門学校を卒業してから、この病院に採用していただき、就職することができました。私は就職してから今までの半年ちょっとの間で、いくつかの患者を担当させていただき、なんとかこの病院の経営についていくことができていると思っています。そんな下っ端の私にも、後輩という存在ができるときがやってきたのです。それはもちろん、来年の新人採用を迎えるにあたって、その看護師 求人を出し始めたからでした。

この病院は、同業の中でも名前の通っている大学病院のため、エントリーしてくる学生が多くいます。実際に、去年の私もそのうちの1人でした。そして今年も、その新卒者からのエントリーが殺到していて、上司は面接に追われているのでした。すでに1次面接を終了し、今は続いての2次面接に向けての話し合いが行われているところです。元々の看護師の求人枠は3名の予定だったのですが、今年のエントリーしてきている学生のレベルが高く、その採用枠を広げようかという話になっているそうです。そんな話し合いをしている上司は、私に向かって、「今年の新卒採用者はレベルが高いぞ」と、脅してくるかのように言うのです。つまり上司が言いたいことは、新人看護師に負けないように、私にも頑張れとエールをくださっているのでした。私はそんな上司の言葉の意味を理解して受け取りつつも、レベルが高いと言われてしまっては、追い抜かれたらどうしようかと、不安にならないわけがありません。

しかし、実際に負けてしまうことも嫌なので、今はただひたすらに仕事へと一生懸命になっています。この看護師の仕事とは、単に患者様のお世話をするだけでなく、ひとりひとりに合った接し方、そしてこの技術1つで患者様の健康を支えなければなりません。これには、体力も必要ですが、仕事に慣れていくことが最も重要になってきます。そのため私は、仕事に対しての経験だけは新卒採用者に負けることはありません。この経験を活かして、来年の新人看護師たちに負けないよう、日々精進していき、上司のエールに答えたいと思います。

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